イタリアには日本のような市町村の区別は行政上はなく、人口100万人を超えるナポリのような都市も、バローロのような1,000人以下の村もコムーネである。そのため日本語に訳す場合には、ナポリ市やバローロ村の様に日本の自治体の規模に合わせて翻訳されている。この点はフランスのコミューンと同様である。コムーネの代表(首長)は、シンダコ(sindaco)と呼ばれる。
中世・近世では、イタリア中部・北部に存在した自治都市の都市共同体が存在し、コムーネと呼ばれた。自治都市コムーネは都市の有力市民、地区やギルドの代表によって運営され、都市とその郊外農村地域を統治していた。現代イタリアのコムーネ自治は自治都市の伝統を基礎としているといわれる。
コムーネ(伊: comune)は、イタリア語で共同体を指す語であり、現代ではイタリアの自治体の最小単位(基礎的地方公共団体)である。また、スイスのイタリア語圏でも基礎自治体をコムーネと呼ぶ